うどん作りの加水率について

うどん打ちの加水率

うどんを小麦粉から作ったことがあれば材料は小麦粉、塩と水を用いるというのはわかると思います。こんな小麦粉、塩、水といった3種類でできているなら簡単だと感じるかも知れませんが、これほど難しいものはないと感じます。実は、この材料の他に環境というものが加わります。春夏秋冬の季節に応じた塩水加減を昔、土三寒六常五杯と言われ、冬は塩水を多く、夏は少なく、春と秋はその間ぐらいとうことになります。

 

50%の加水率とは

うどん作りで小麦粉に対して50%の塩水でと言われます。100gの小麦粉なら塩水は50gになります。ところが、これはあくまで、「大体」であって、「答え」ではありません。

この50%の塩水の内容量を見れば、塩を5g入れていたら水は45gになります。塩を10g入れたら水は40gになります。同じ50%の塩水であっても内容量は違います。土三寒六常五杯の言葉でなく、伝えたいことは暑いときはだれてしまったり、腐敗しないようにという意味で塩を多くし、冬は寒いので少なくします。

うどん作りは小麦粉と塩水と環境で「美味しいうどん」という定義があるなら数値化されます。この「美味しいうどん」というのが私が美味しいと思うのと他の人が美味しいと思ううどんとは違うかもしれません。柔らかいうどん、固いうどん、伸びるうどん、もちもちとしたうどんが好きとか人それぞれ好みが違うようです。たとえ「美味しいうどん」を作るとしても加水率は塩加減が違えば加水率は違います。環境が違えば違います。また小麦粉によっても違います、という風に考えると加水率ほどあてにはなりません。

しかし、それでも加水率は数値化するにあたって必要なものです。それは毎日うどんを作っていると加水率を考え、今日は昨日よりどうか、明日はこうなるかもしれないというように予測が立てられます。急に塩水は変わらないし、小麦粉も、そう変わらない。環境もそんなに違いは昨日、今日、明日では微妙に違っても、大きな変化はなく予測が立てられる条件があると思います。

 

加水率の数値化と融合感

加水率を考え、昨日が47%の加水率だったら、塩水を小麦粉に対して少な目の加水率で塩水を用意する方がいいかもわかりません。もちろん、塩水は加水率47%以上の塩水を作っておいて、塩水を少しづつ入れていき、足すことはできても引くことはできません。多く塩水を入れてしまうと失敗します。多く入れすぎたから小麦粉を足せばいいと思うでしょうが、そう簡単に足した小麦粉がまんべんなく塩水になじむことは難しいと思います。昨日と同じ加水率に近づくと、本当に少しずつ足しながら水回しします。足らなければ塩水を足して今日の「美味しいうどん」と思うところで止めます。

私にとって「美味しいうどん」の加水率は小麦粉の粉から粒に変化するところを見極めて決めています。もう加水率ということは考えていない感じです。小麦粉と塩水が融合し私と融合したときが「美味しいうどん」の加水率だと考えています。自分の目で小麦粉の状態を見極めます。一つは色です。塩水を含んでくると小麦粉の色が白色から、なんとなく色が変化し黄色っぽくなります。次に、形です。粉状から粒状になれば加水されたと思っています。水を多く含むと丸い玉になり、大きな玉になると水を入れすぎだと私は思ってしまいます。オカラ状と言われますが難しい。また耳たぶくらいの柔らかさと言われても私は難しいです。ただ、足踏みの段階でさ水が多くなったとか、少ないというのは踏んでいると感じます。でも、ここでわかっても後の祭りですね(笑)。小麦粉をかき回すと手指に当たる感覚があります。軽く当たる感じなら加水が少なく、なんか指先に当たる感じなら加水されたという気持ちがわきます。このときが「美味しいうどん」づくりの私と生地との融合感です。これは私の判断基準で指先が一番微妙さがわかるような気がするのです。私だけかもわかりませんが(笑)・・・。

ということで、加水は実に難しい。そう簡単なものではないということです。たかがうどん。塩水と小麦粉の関係ではないかと思われるでしょうが、本当に「美味しいうどん」という定義があるなら、それに向かうというしかありません。

もっというなら人は、それぞれ体温が違います。温かい手の人は生地が柔らかくなるような気持ちがします。また、早くこなす人と遅く丁寧にする人とは蒸発度を考えると違うのではないのでしょうか。考えたらきりがありません(笑)。私は早くしないと水分がなくなるという思いがあります。特に麺棒でのす時には強くそのことを感じるからです。ゆっくり、のしていると乾燥してしまいます。クーラーなどつけていると特に思います。

 

手打ちうどん作りへの想い

手打ちうどんを作る人は、大変な労力で作ります。「美味しいうどん」を目指して、それぞれの人が自分で苦心して作られる手打ちうどんです。私は手打ちにこだわる方にうまい下手はなく、「美味しいうどん」作りに頑張っておられる方々だと思っております。

カレーうどん

無添加のカレーうどん

市販されているカレー粉のほとんどが食品添加物入りです。カラメル色素、酵母エキス、アミノ酸など表示ラベルを見ると多くの食品添加物が入っています。もし無添加のカレーうどんを作るなら、自分で作るしかないのではと思います。

 

カレーで体にいいのはスパイス

カレー粉はスパイスを何種類か混ぜて使われます。このスパイスは漢方薬にも用いられて食欲増進、疲れなどにいいようです。スパイスはクミン、コリアンダー、クローブス、ウコンなど健康にいいものです。

ところが、ほとんど市販のカレールーには表示ラベルを見るとカラメル色素、アミノ酸などの食品添加物も含まれています。食品添加物を使わないようにするにはルーは市販に頼らずに自分で作ればいいのです。

 

主に使われるスパイス

カレーに使われるスパイスはコリアンダー、クミン、フェンネル、クローブス、シナモン、ウコン、唐辛子などです。ウコンは色付けのために使われ、唐辛子は辛みです。クローブスは独特な味がするので、最初は抵抗がありますが、加えれば美味しくなります。とろみをつけるには片栗粉を用いますがカレーうどんは汁っぽいので冷めていくととろみが消えていく感じになるので小麦粉を使います。私の店ではコリアンダー、クミン、フェンネルなどを加え、少なめに唐辛子、クローブス、シナモンを混ぜて小麦粉には全粒粉を使っています。これらをフライパンで煎ってきつね色になったところで寝かせて出来上がりです。バターなどは使わず。あくまで食品添加物は不要です。

 

カレーうどんの作り方

カレーうどんの作り方ですが店によって違いはあると思います。カレー粉はコリアンダー、クミン、クローブス、フェンネル、唐辛子、ウコン、全粒粉をフライパンに入れてきつね色になるまで混ぜます。

カレー粉作り

煎ったカレー粉を冷まして容器に入れて寝かしたのちに使用します。

 

私はカレーうどんの汁に、いりこ、鰹節、昆布で出汁を作り、醤油を加えて和風にして、コクに黒糖、酒、玉ねぎを煮詰めてペースト状にしたものを入れます。そして作った自家製のカレー粉を出し汁で溶いて混ぜて煮れば出来上がりです。

カレーうどん

 

カレーうどんとカレーライス

一般に、カレーライスはごはんに絡むように作られます。カレーうどんはうどんと絡むように作られています。私の感じですがカレーうどんのルーにご飯を添えてもべちょべちょ過ぎて美味しく感じません。カレーライスの場合はとろみを多くつける方がいいと思っています。カレーうどんとカレーライスは別物だと思っているぐらいです(笑)。

カレーうどんのカレーは出汁の味は消えるけれども醤油味でありながらカレーの独特の旨さとスパイスの味と辛さががあります。これだけでも味が単調なのでコクを付けます。トマト、リンゴを入れていた時期もありますが、和風のカレー味にあった玉ねぎを今では用いています。ですから、私のカレーにはカレーライスには合いません。カレーライスにかけるカレーをうどんにかけるのとは違います。味は人それぞれ、私は、そう感じます。